母乳神話よさようなら!二人の子どもを母乳とミルクで育てたわしの体験記

「母乳神話」ってご存じですか?

「母乳神話」というのは、いわゆる「完全母乳」で育てることが赤ちゃんにとってもママにとっても最善と思い込んでしまうことで、「完全母乳」は特にここ10年くらい盛んに言われるようになったと思います。

確かに母乳をあげることで、ママ、赤ちゃんともにメリットは沢山あります。

免疫力が付く、赤ちゃんをだっこしてスキンシップが取れる、どこでもあげられる等々。

病院でも、母親学級でも、必ず母乳がいかに素晴らしいかのお話があり、そのような本は山のように出回っています。

しかし、そんなに素晴らしい母乳育児なのですが、それが時として悲劇を生んでしまう原因となることもあるのです。

その行き着いた先が、「母乳をインターネットで購入」したという、あの事件に繋がってしまったのではないでしょうか。

誰のものかも分からない「母乳」と謳われているものを、インターネットで購入してしまう。

普通ならありえない行動です。危険過ぎます。

でも、わたくしはなんとなくその切羽詰まった気持ちは分かるような気がしました。

きっと、藁にもすがる思いで購入してしまったのでしょう。そんなふうに追い詰められる心理を、わたくしも経験しているので、「バカだなあ」とは言えませんでした。

そうです、自分自身も「完全母乳」の育児を目指して、挫折した経験があるのです。

そこで、「母乳神話」ってなんだ?ミルクと母乳、比較するものなのか?と疑問に感じたのでまとめてみます。(まとまらないかも?)

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助産師さんの「ミルクを足しましょう」が、「母親失格」と聞こえてしまった一ヶ月検診

goodinteractive / Pixabay

わたくしも、長女を妊娠したときから

「絶対に完全母乳で育てよう」

と心に決めていました。と言うか、それが正しいことだと信じて疑わなかったのです。

それは、自分の母が「母乳が一番」と考えていた人だったからでしょう。

自分がまさか母乳が出ないなんてことは、夢にも思わなかったのです。

マッサージもしたし、食生活にも妊娠中から出来る範囲で気をつけていたつもりです。

ところが、いざ生まれて授乳を始めてみると、全然ダメでした。

まず、うまく乳首を赤ちゃんの口にふくませてやることから躓きました。

助産師さんと、色々な赤ちゃんの抱え方を教えてもらったり、めちゃくちゃ痛いマッサージをしたり、何度も何度も汗だくになりながら授乳をしていました。

ようやく吸い付いてくれるようになったかと思ったら、今度は母乳自体の出が悪く、お腹が空いた長女は幾度となく泣いて泣いて、そのたびに授乳して、また泣いての繰り返し。

横になってぐっすり眠ることなんてほとんどありませんでした。

でも、そんなボロボロのボロ雑巾みたいになりながらも、まだわたくしは「完全母乳」にしがみついていたのです。

良い母親は母乳だ、という思い込みが、まだまだ捨てられなかったのです。ほとんど意地になって、母乳を与え続けていました。

そして、そんな状態で迎えた一ヶ月検診の日。

ここで赤ちゃんの体重がどのくらい増えたか、一回の授乳でどれくらい飲めているかの計測があるのですが、案の定長女の体重はあまり増えておらず・・・。

とうとう助産師さんに、

「母乳が足りていないので、ミルクを足しましょう」

と言われました。

もの凄く、もの凄くショックでした。涙が出そうになりました。

ただ普通に、「足しましょう」と言われただけなのに、このときのわたくしには「母親失格」の烙印を押されたような気持ちでいっぱいになっていたのです。

悪意のない言葉が心に突き刺さる・・・完全に授乳鬱状態に

ミルクを足してからも、わたくしの情緒不安定は続きました。

特に、ミルクをあげるたびに罪悪感が襲い、涙があふれることも沢山ありました。

そのたびに旦那さんは、

「気にしなくていいんだよ」「ママが悪いんじゃないよ」

と優しくしてくれるのですが、その優しさにも「なにが分かるんだ!!」とイライラして八つ当たりの繰り返し・・・。

なによりもわたくしが傷ついたのは、実の母やお姑さんや、その他親切な人たちの悪意のない言葉でした。

赤ちゃん泣いてるわよ、おっぱい足りてるの?

わたしのころは一切ミルクなんて飲ませなかったけどねぇ

ミルク代も高いんじゃない?大丈夫?

栄養付けて、いいおっぱい沢山出さないとね

沢山食べないと母乳が出ないわよ

いま考えると、ただ単に心配して言ってくれていたんだというのが分かるのですが・・・。

その当時のわたくしにはこれらの言葉すら受け入れる余裕がなく、一つ一つのことにいちいち傷ついて、泣いていました。

特に、母に言われた言葉が忘れられません。

(胸の)大きさは足りてるのにねぇ。なんで母乳が出ないんだろ?

これを言われたときは、本気で殺意を覚えました。本当に傷ついたし、苦しめられました。

いまでは、こういうデリカシーのないことを言ってしまうのは前頭葉が破壊されているから、頭の病気なんだ、と思って気にしていませんが(過激すぎますか?)。笑

結局、長女のときは6ヶ月くらいまでミルクを足して、離乳食が始まってからはそれこそ意地で(笑)ミルクをやめました。

いま思い返すと、娘にも自分にも、全然良くない授乳期だったなぁと思います。

「うちもミルクで育てたけど、まったく問題ないよ」その一言で授乳神話の呪縛がウソのように解けました

tel13588006626 / Pixabay

そんな長女が3歳になったとき、長男が生まれました。

わたくしは、長女のときのリベンジをしたいような、でもあんな苦しい思いはしたくないな、ミルクになっても仕方ないのかも・・・という思いでいました。

やはり、というか、長男の一ヶ月検診でもミルクを足すことになりました。

覚悟はしていたとはいえ、やはりショックは大きくて、きっと「がっかり」と顔に出てしまっていたのでしょう。

その時、担当ではなかったのですが付いていてくださった助産師さんが声をかけてくれました。

「うちも子ども3人いるけど、みんなミルクで育てたよ。ミルクでも母乳でも、関係無い、まったく問題ないよ」

その言葉で、いままでこだわっていたものがすーっと解けていくような気持ちになりました。

そうか、そうだよな。関係無いじゃん!!と素直に思えたのです。

これはやはり、「助産師さん」という立場の方が言ってくれたからだと思います。

もちろんそこの産婦人科も母乳を推進していたのですが、

「だからってなにがなんでも、というのはちょっとムリがあるよね?」

というスタンスの人がいてくれるのは、想像以上に心が安らぐものがありました。

この助産師さんがいてくれたからこそ、今度はミルクをあげるのも全く抵抗がありませんでしたし、なによりぐっすり眠れて、心も体も安定しました。

北斗晶さんもおっしゃっていましたが、出ないものは出ないんです。

それを嘆くよりも、まずは赤ちゃんがお腹いっぱいになること、ママの心が穏やかになること、そのことを考えたほうがずっと建設的です。

そしてそれが、授乳期に一番大切なことなんだ、と実感しました。

長男はその後、一歳になる前にミルクを止めました。しかし、いまでもおっぱいがやめられないみたいです。そろそろ卒乳してもらいたいのですが(笑)

母乳かミルクか?どっちでもいいんです!大切なのは、母と子の心身の健康

JensG / Pixabay

よく、「母乳とミルクのメリット、デメリット」、みたいなコラム、特集がありますよね。

でも、わしから言わせてもらうと、比較すること自体意味ないんですよ。比較じゃありませんから、どっちでもいいんです。

母乳が出る人は母乳。出ない人はミルク。それでいいんじゃないでしょうか。

いまは母乳が持てはやされていますけど、70歳くらいのおばあさんに話を聞いたら、その当時はミルクで育てるのが主流だったそうです。

その人はちゃんと母乳が出ているのに、わざと病院で母乳を止めたらしいです。もったいねえ。

時代時代でこんなにも違うんですから、自分が一番楽な方法でいいんですよ。

ミルクのことに言及しますと、いまは母乳とほぼ同じ成分の粉ミルク(グリコのアイクレオ)や、おっぱいと同じ柔らかさの吸い口(ピジョンの母乳実感など)も出ています。

すごくいい商品が沢山出ているので、それこそ

「ミルクは肥満になる」とか「便秘になる」なんて昔昔のおはなしなんです。

ちなみにわたくしは、ほ乳瓶はピジョンの「母乳実感」、粉ミルクは「アイクレオ」、明治の「ほほえみ」、和光堂の「すくすく」なんかを使っていました。

本当はアイクレオが一番なんですけど、けっこうお高めなんで・・・。でも問題ナッシング。

それと、ミルクはビタミンDが含まれているので、いま幼児に多い「くる病」の心配もありません。

もちろん完全母乳でも、ちょっとずつ陽に当たればくる病にはなりません。

母乳でもミルクでも、一番大切なのは赤ちゃんがすくすくと育つこと、そしてママの身体と心が健康であることだと思います。

ママが心身ともに健康であることが、赤ちゃんにとっては一番嬉しいことなのかもしれないなぁ、と思います。

ミルクだと愛情不足?母親失格?

そんなことは無いですよ。赤ちゃんのこと一生懸命考えて、そのことばっかりで頭がいっぱいで、時には涙が出てしまう。

それが愛情じゃないなら何なのでしょう?

母乳もミルクも、とにかく「楽」になりましょうよ。

「楽」になったら、きっと授乳期が「楽しく」なりますから。

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