『3月のライオン』はものすごい面白い漫画だけど「好きな漫画」とは言えない理由

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いま我が家で唯一定価でお金を出して、発売日近くに買い集めている漫画、それが『3月のライオン』です。

もうこの漫画については説明不要なほど大人気の漫画ですよね。

マンガ大賞や手塚治虫文化賞などのマンガの賞を総なめにしていますし、羽海野チカ先生の描くイラストも本当にステキだし、登場人物もすごく魅力的だし、ちょっとくどいギャグもありシリアスな将棋の描写も迫力があってグイグイ引き込まれるし、なによりも作者の羽海野先生が魂込めて描いてるんだなぁってことがビンビン伝わってきます。文句なくめちゃくちゃ面白い作品です。

でも、でも、こんなに面白くて何回でも一気読みしてしまうほどの『3月のライオン』が、わしは「好きな作品」ではないことに気が付きました。自分でもびっくりしました、好きな作品だと思って疑わなかったから。

ときどき読みながら「ん?」「あれ?」という小さな小さな違和感。それは思い返してみれば一巻からありました。でもほかの素晴らしい場面がその違和感をないものにしてたんです。それくらいほかが良かった、パワーがありました。

でも、10巻11巻と読み進めて、とうとうその違和感が決定的なものになったんですよね。これはマンガが悪いのではなく、わたくしがどう感じたか、なのでしょう。

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「絶対悪」としてのお父さんから透けて見えるもの

読んだことのない方のために、『3月のライオン』のお話を簡単に説明します。

主人公は現役高校生プロ棋士の「桐山零」。零は、交通事故で自分以外の家族を失うという過去があり、その零を唯一引き取ると言ったのが零の父の親友だった、プロ棋士の幸田。零は「内弟子」という形で幸田の家に引き取られます。

棋士の家にいる条件は将棋しかない、将棋だけしか自分が生きていく道はない、と悟った零は、もともとの才能に加え尋常ではない研究、鍛錬を積み重ねて中学生にしてプロ棋士となり、幸田の家を出て一人暮らしを始めます。

あるとき、(事情ははしょりますが)銀座で酔いつぶれて倒れていた零を親戚のバーで働いていた女性が見つけ、自宅に連れて行って介抱してもらった縁で、3月町に3姉妹だけで住む川本家の「あかり」「ひなた」「もも」、そしてその祖父や叔母と親しくなっていきます。

主に物語は将棋のパートと川本家のパートを主軸としているのですが、わたくしが特に違和感を感じてしまうのが川本家のパートなのです。

わたくしはね、川本家の人々が大好きなんです。これは本当に、みんなに幸せになってもらいたいと思っています。

で、でですよ。10巻から11巻といえばそう、あの川本家3姉妹の実父であり、あっさり家族を捨てて女と逃げたあの誠二郎(妻子捨男)の登場なんです。

このお父さんは、本物のクズです。そりゃあもう、胸くそ悪くなるくらいのクズっぷりで、今度は今の奥さんが病気だから、その奥さんと子ども(ももちゃんと同い年)を川本家に押しつけて、自分は新しい彼女のもとにトンズラここうっていう、目の前にいたらぶん殴ってやりたいくらいのクズです。

なので、こんなにクズなんだし縁を切って当然、いないほうがいいんですよ100%。そりゃ桐山くんもキレますよ、当たり前です。

でも、わたくしがここのくだりを読んで感じたことは、作者なんです。作者の羽海野先生がもうダイレクトに見えてしまうんです。

きっと、羽海野先生はこのクズお父さんみたいな人が許せないのでしょう。お父さんの絵からは嫌悪感さえ感じます。そう、羽海野先生にとっての「絶対悪」がこのお父さんなんです。

それは、桐山くんにとってのではなく、あかりさん、ひなちゃんにとっての悪でもなく、羽海野先生が思う絶対悪が浮き彫りになっているなぁと感じるんですね。

このお父さんには、生み出す側の羽海野先生からの愛情がまったく感じられません。もう「悪」という文字をただ人の顔にしただけのようで、逆に無機質に感じます。だから、このお父さんのキャラクターもいまいち薄っぺらい。とってつけたみたいな…。

だからなのか、桐山くんやあかりさんたちの心情もあまり丁寧に描かれていないような気がして、みんながおざなりになっている違和感がありました。

こんなお父さんのことをどうしてお母さんはあんなに好きだったのか、あかりさんは?ひなちゃんは?

「どんなふうに」が抜けているから、お父さんのキャラもまったく魅力がなくて、ただただイヤなもの見たなぁって気になってしまいました。

そして、これだけは止めて欲しかったなぁ、と思ってしまったシーン。

クズのお父さんが、「最後のお願い」として異母姉妹である妹を連れて来たところです。

このシーンで、川本家の3姉妹はお父さんと決定的に決別するのですが、これがわたくしには本当になんとも言えない気持ちになってしまいました。妹連れてこないでよ…

お話では、お父さんともその異母姉妹とも決別するのですが、でも、あかりさんやひなちゃんがあの妹を見て、バッサリと切り捨てるなんてこと出来るのかなぁ、とものすごく違和感があったんですよね。顔見ちゃったら、もう普通ではいられないんじゃないのかな、て。

だって、そのいまお父さんといる妹のほうがはるかに不幸だから。この先不幸になるって分かりきっているから。

なのに、そのあとみんなで餃子包んで泣きながら、でもみんなで抱き合って餃子食べるかなぁ?なんて、素直に読めないひねくれ者のわしは思っちゃうんですよね…。

別にいいんですよ、当然のことです。少なからず腹違いの妹を憎む気持ちがあったって当たり前なんです。

でも、だからこそ妹は描いて欲しくなかったんです。だって頭の中にあの子がちらついて仕方なくなっちゃうから。そして、わしが思うあかりさんやひなちゃんも、きっと忘れられなくなってしまうだろうと思うんですよ、勝手な想像なんですけど。

そして、これは完全にいらんだろってエピソード。

あかりさんの同窓会シーンは本当にいらないと思ってしまいました。あかりさんをそんな安っぽいものにしないで欲しい…。

あの、あれですよ。そもそもあかりさんを作り手側が「可哀想」と思っていたことがショックでした。そんなもんじゃないでしょう、あかりさんは。

お母さんが妻子捨男に捨てられてボロボロになって死んでしまって、そのあとひなちゃんやももちゃんの面倒を見て、おじいちゃんのお店も手伝って、青春も恋も何もかも置いてきてしまった母親代わりのあかりさん、可哀想なあかりさん…。

というね、描き方なんですけどはっきりいってどこかにこうしたら感動するだろうっていう大人のあざとさが見え隠れ。

逆にひなちゃんやももちゃんがいたからこそ、あかりさんは正気を保ってられたのかも知れない、生きてこられたのかも知れないじゃないですか。

そして、そんなことはないと思うけどあかりさんが自分のことを「可哀想」と思っているんだとしたら、それは言いたくないけど「逃げ」だと思います。あかりさんは「母親」という隠れ蓑に逃げているんじゃないでしょうか。

って、何を自分が考えているわけでもないのに息巻いてるんだか分かりませんが、だんだん物語が狭く狭く、息苦しい感じになってきている気がしてしまうんです。

これからの流れは分かりませんが、あかりさんがあの桐山くんの先生と結婚、桐山くんとひなちゃんもいい感じ♪桐山くん名人戦がんばっ!なんてことになったら、多分わしはこの本を捨てる。

そんな、そんな形だけ整えて、好きな人しか認めない、入らせない世界であの人たちに生きていて欲しくない。

そんなもんじゃなかったはず。このマンガは、マンガのパワーは、落としどころを探るようなマンガじゃなかったでしょう。ハチクロだって落としどころを探して落としたあげくがアレだよっ。なんで10巻になってみんな人が変わってしまうんだ!!(泣)

まあなんだかんだぐっだぐだ言いましたけど、ものすごく応援しているマンガなんです。そして将棋のパートはもう全部全部全部が素晴らしいっっっ!!

特にわたくしは二階堂が大好きで、今度は二階堂のモデルになった棋士の映画も出来るとか。だから松山ケンイチが激太りしたそうなんですよっ。そっかー、二階堂にマツケンか…盲点だったわ(二階堂じゃないし)

とにかく最終刊までじっとりと読んでいきたいと思います。そして、最終刊になったら自分なりの結論を出そうと思っています。もしかしたら一生もののバイブルになるかも知れないし…。

追記

映画のみどころはなんといっても染谷将太さんの「二階堂」ですね!!あそこまで寄せてくるとは…!二階堂ファンとしては嬉しい悲鳴です。早く見たいなぁ。

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コメント

  1. 露子 より:

    初めてコメントさせていただきます。19歳の女です。
    すごく共感しました。私も『3月のライオン』は購入して読んでいて、羽海野チカ先生の熱意が伝わる良い漫画だなと思っているのですが、それでもこの作品を肯定したく無いような気持ちをひきずっておりました。「この作品はおもしろいし素敵で感動のつまった物語なのだから、これに対して違和感や反抗心をもつのは私がひねくれているからなんだろうな」と、この作品を受け入れきれないことを自身の情けなさや卑屈さのせいにしていました。
    この作品は、正しすぎるんだと思います。正しすぎるあまりに、この作品に対する否定的な意見や感情を「それは正しくない」とはじき返して、それにひねくれ者や情けない奴といったレッテルを貼ってしまうのです。
    とにかく、「この話を良い話と受け取らない人は間違っている」という価値観を作品自体と作品の人気から感じて、なかなか「私は肯定しきれない」と言えなかったのでこの文章を読んで同じように感じている人がいることに少し安心しました。

    • amamura より:

      露子さま、コメントありがとうございます!返信が遅れてしまって本当にごめんなさい。
      露子さまのコメントを読ませて頂いて、このブログを書いて本当に報われた、とこちらが救われた気持ちです。
      みんなと違うって、すごく不安になりますよね。わたくしも、3月のライオンの記事を書くのにすごく悩みました。こんなこと書いて炎上しないだろうかとか、嫌がらせのコメントが来たらどうしよう…とかなり迷いました。特に、ものすごく人気のあるものですからね。だから露子さんが卑屈になってしまう、という気持ちもすごく分かります、わたくしもそうでした。

      「正しすぎる」と感じた露子さん、上から目線に聞こえたら申し訳ないのですが、ものすごく鋭い感性、センスをお持ちの方なんだなぁ、とただただ驚嘆しています。そうか、わたくしがブログで言いたかったことはもしかしたら露子さんのコメントにすべて要約されていたんだ!とすごくスッキリしました。
      19歳でその細かい違和感に気付いて、見ない振りをしなかった露子さんはステキだと思います。本来、作品っていうのは色んな読み方や意見があって当たり前なんですよね。
      どうか、その露子さんの違和感や反抗心を大切にしてください。そしてまた、面白い作品やこれが好きだな、嫌いだな、と感じたことがあったら、ぜひ教えてくださいね。楽しみにしています。ありがとうございました!

  2. りか より:

    こんばんは。
    ドラマのすいかが大好きで、あまむら様のすいかについて書かれた記事がとてもよいなぁ、あぁそれわかるなぁ、と思って、そこからひっそりとTwitterもフォローさせていただきました。ただのファンです。笑

    ライオン、私も大好きです。
    私が好きなのはひなちゃんの「私は間違ってなんかない!」て言い切れる芯の強さです。
    それに救われる零くんのシーンはもう、泣けて泣けて仕方なかったです。

    だけどそう、こちらに書かれてる違和感、本当にそうなんです。
    妻子捨男がわかりやすいくらいの悪なんです。私はあれを見て、「いいなぁ、こんなわかりやすい敵…」て思ってしまいました。
    そう思えるほどに自分もいろんなことを間違ってきたし(だからひなちゃんの強さに励まされるのかも)、いろんな人と関わってきたのだなと思います。
    なんというか、あれだけ羽海野先生が魂込めて描いてる物語なのだから、わかりやすい善悪じゃなく、それを越えた先をみたいのです。
    だけどひなちゃんの強さは好きです、矛盾してますかね?笑
    とっても偉そうに書いてしまいましたが、私もライオンは大好きです。

    上の方がおっしゃってるような、「正しすぎる」なるほどなぁ!と思いました。

    • amamura より:

      りかさま、コメントありがとうございます!返信が遅くなってしまって本当にごめんなさい!
      Twitterまで!!ファンだなんて!!もったいないお言葉、すごく嬉しいです。いまいちTwitterまで気が回らないので有益なつぶやきが出来ていないのですが…よろしくお願いします(*^▽^*)

      わたくしもあのひなちゃんのシーン、本当に心が揺さぶられました。漫画でこんなことが、こんな救いを描くことが出来るんだ…とかなり衝撃でした。と同時に、「間違っていない」と言い切れない自分がいて、なんともやるせない気持ちになったり(笑)
      ひなちゃん、まっすぐでかわいくて、時々薄汚れたおばちゃんには眩しすぎます。

      わたくしも川本家も桐山くんも将棋の人々も好き、でも作品はいまだに分からない…という壮大な矛盾を抱えていますので、その矛盾を抱えたまま、この物語を見守ることにしました(笑)そうですね、りかさんがおっしゃるように、善悪を越えた先をこの物語で見てみたいですね!

      嬉しいコメントをありがとうございました!夏なので更新が衰えっぱなしですが、よろしければまた遊びにいらしてくださいね。

  3. よすえ より:

    3月のライオン、面白いと聞いていたので、アニメを見始めました。
    この主人公はなぜ一人暮らしなのか?このにぎやか家族はいったい?などとつかみどころがなく、微妙かな~と思っていましたが、しみしみさんのあらすじを読んでなるほどと思いました。
    ちなみに私も二階堂好きです。彼が出てくるとおもしろい。(そして、動物のお医者さんの二階堂も好き!)
    お父さんが出て行ってしまって異母妹がいる話では、吉田秋生の海街ダイアリーが良いですよ。(まだ4巻までしか読んでませんが。)異母妹を姉が引き取っちゃう話です。お父さんも絶対悪ではありません。

    • amamura より:

      よすえさん、コメントありがとうございます!
      3月のライオンは多分原作ファンの方ならほとんどの方が楽しめると思いますが、わしは正直微妙だと思いました。ファン以外の人が置いてかれてるんじゃないかなぁ、と感じたからです。まさによすえさんの感想を読んで、やっぱりな、と思った次第です。わしの拙い説明がお役に立てて本当に良かったです!
      二階堂、いいですよね!そして懐かしい動物のお医者さんっ。二階堂とは吾郎ちゃんみたいな髪型の人だったと記憶していますが…また読み返したくなりました。
      海街ダイアリー、映画は見ましたが漫画はまだ未読なのです。やっぱりすごく良さそうですね。映画もとても良かったし、すべての人に救いがあったのが印象的でした。読んでみたいと思います!

  4. ハク より:

    初めまして。
    主さんの三月のライオンに対する気持ちを拝見して、とても共感しました。私も、10刊辺りからあれれ?なんだろうこれ?言葉に出来ないとても薄ら寒さを感じてしまい、本作品に対する肯定的な気持ちが離れてしまいました。とても好きな作品であったがために、この違和感は何なんだと言葉に出来ないモヤモヤを抱えていたのですが、こうして、主さんの心境に触れることでとても納得してしまいました。まぁ、何だかんだ言っても続きが気になる作品なので最後まで看とりたいです。
    ちなみに私も二階堂大好きです❗こんな暑苦しい親友が欲しいなーって思っちゃいます(笑)

    • amamura より:

      ハクさま、コメントありがとうございます!ハクさまこそ「薄ら寒い」なんて的確なお言葉!そうなんです、薄ら寒さを感じてしまったんです…分かって頂いて嬉しいです。12巻も読みましたが、なんだか今度はスイーツ漫画(スイーツ大河の真似)のようになってしまって…。どんどんわたくしの好きだったライオンからさらに離れて行ってしまいました。ま、それでも面白いんですけどね(笑)
      二階堂好き!奇遇ですね!二階堂なら映画の染谷将太さんの特殊メイクにも驚きましたが、ぜひ二階堂のモデル「聖の青春」の松山ケンイチさんをご覧いただきたいです!!見事なふくよかっぷりに本当にマツケンさんなのか目を疑います。映画自体も非常に地味~で渋い映画ですが、熱量がものすごいのでおすすめいたします!

  5. 薬味 より:

    こんにちは初めまして
    興味深く感想を拝見させていただきました
    将棋界ではよく知られていることなのですが3月の〜の作者は羽生善治三冠の義妹になります
    幼いころ両親が離婚して羽生家に引き取られたようです
    詳細は端折りますが
    主人側も三姉妹も作者自身がモデルのようです
    そして件の誠二郎
    あの薄っぺらな人間のクズは作者の実父がモデルなのです
    もっと激しく生々しいクズだったようです
    それを踏まえてもう一度読んでいただければ作者の実父に対する想いがご理解いただけるかと思います

    • amamura より:

      薬味さま、コメントありがとうございます!
      その情報はっっ❗(o゚Д゚ノ)ノもんのすごく驚いてしまいました!!では羽海野チカ先生のあとがき漫画に時々出てくるママンやパパンは羽生善治さんのご両親…?????すみません、頭がショートしてきました(-_-;)
      何はともあれ、羽海野チカ先生は何かしらの何かがありそうだとは作品から感じておりました。描くことで羽海野先生の救いになっているのだとしたら、あの妻子捨男も出てきたかいがあったのではないでしょうか…。
      センセーショナルな話題をどうもありがとうございました。

  6. 鬱屈するライオン。 より:

    昔の記事にコメントしてすみません。初期の頃は愛読していた3月のライオン。物語の謎の展開に胸焼けを感じて彷徨っておりましたところ、こちらに漂着しました。この不思議展開に正直…ウップ…ウップ…ォェ…に近いこの気持ち…。

    まずイジメ問題に足を突っ込んだ時点ですこし残念でした。零クンの抱える個人的な問題VS社会問題みたいな構図に、道徳の授業のような展開。もはや零クンは何と闘っているのか。零クンが闘っている自分の闇みたいなのと社会悪みたいなのを(全然別物なのに)同列の問題としてまとめて解決しようとしたところ、お門違いなバトルが繰り広げられているような感覚です。

    加えて毒親問題。もはや零クンの出る幕はないです。ムリヤリ突入してみたところ、やはり玉砕しています。このまま、こうして川本家含む諸々はいつまでも平和に暮らしましたとさ、ちゃんちゃん。…と終わりそうで怖い…。それに零クンがもう大丈夫そうですよね。なんか元気になったし、友達できたし、馴れ合いっぽくなってきたし、お腹いっぱいかな。ギャグもお寒くなってきましたし…。余談ですが、頻発している『ちょま』がシンドイです。あれはネット住民の『ちょwwおまww』とキムタク氏の『ちょ待てョ』の合わせ技なのでしょうか。そこにもはや鮮度はなく、使われる度に憐れみに似たダルさを感じます。面白い(笑える・興味深い)って難しいです。

    人様のブログで長々と失礼致しました。お陰様で溜め込んでいたライオンの鬱憤が晴れました。あとは子羊のように去るのを待つばかりですね。

    • amamura より:

      鬱屈するライオンさま、コメントありがとうございます!!ずっとこちらのブログを放置していたので、返信が大幅に遅くなって大変申しわけありません!!
      わたくしも12巻を読んで、「あぁ…もう見限ってもいいかなぁ」なんて思っています…。非常に残念です。12巻は一度サラッと目を通したきり、それ以来読んでいませんね…。
      イジメのこともそうですが、あのお父さんのことは桐山くんは介入してはいけなかったのでは、むしろ介入させてはいけなかったのではないかと思います。何しろまだ未成年ですからね、「どんなにしても敵わない大人の世界」を桐山くんは知るべきだったのに、と三十路のおばはんは思うわけでして。もうあの展開になってしまったら桐山くんは中途半端に勘違いして生きていくしかなくなるわけなんですよね。
      キムタクの「ちょ、待てよ」は分かりませんが(笑)なんだかもうあのお花畑展開について行けなくなって来ましたね。途中まではすわ傑作!!と思っていただけに本当に残念です。そしてもうこの作者さんの漫画は読まなくてもいいかな、と思っています。
      お返事が遅くなって本当に失礼いたしました。またこちらのブログもぼちぼち頑張って行こうと思いますので、これからもヨロシクお願いします。

  7. gpcf より:

    なんか批判ありきな気がします
    そんなに桐山君にひどい目にあってほしいんですか?

    同窓会のシーンからあかりさんが安っぽく見えるとか作者が可愛そうだと思ってないとか、相当ひねくれた見方しないとできないですよ
    あかりさんについてはおじいちゃんの「俺ァ何も言えなかった・・・」の下りでも充分表現してるでしょう
    それから誠二郎さんが絶対悪だというのはその通りだと思います、なにかダメなんですか?生み出す側の愛情が感じられないとか・・・正気ですか?安井さんだっていじめっ子達だっていい所の全くない完全悪でしたけど、だからこそ桐山君やひなちゃんが引き立ったんじゃないですか
    妹を連れてきたシーンも、あれがあったからちゃんと後味の悪さが残ったんです。死んだ母を持ち出そうにも一巻よりも前の話なので読者は共感しづらいですから
    もし妹を連れてこなかったら、一歩間違えるとそれこそただ悪をやっつけて清々したって話になっちゃいますよ
    最後に終わらせ方についてですが、これはどうなるんでしょうね
    最終的には大団円で終わって欲しいですがちゃんと説得力、納得感を出せるかなと
    特にあかりさんはぽっと出の人と組ませても既出の人と組ませてもちょっと薄っぺらくなってしまいますね

    何となく終末感が漂っていますがぜひ納得できる形で幕を下ろしてほしいですね

  8. ダイチ より:

    非常に共感します。本当に本当に素晴らしい魂を込めた作品だと思いました。そしてクズのお父さんを絶対悪としてしか描けていないところに、自分も作者さんの心の闇を感じてしまいました。それでも、人間を肯定して欲しかったです。これでは救いがなく、主人公達側も、これだけ理由があるんどから人を許さなくていいんだ、という二元論的な裁くモノになってしまう。。
    それでも、この不条理を乗り越えて、救いや癒しや許しを見出せるかが魂の本質に迫るアートだと思います。

    とはいっても、これだけ人間の内面を描き、本当にリアリティーをもってキャラクター達の織りなす世界を描いた作者さんには圧巻です。僕は神がかっているように、感じました。

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