「あなたの持っているものは、まだこの世にないのかも知れないし」ドラマ『すいか』第4話名言集

2すいか

『すいか』第4話の名言集です。この回は、みなさんが大好きな片桐はいりさん扮する刑事さんが全編に渡って登場します。はいりさんの演技がけっこう熱っぽくて、見返してみれば記憶に残るシーンばかりでした。

ある夜、部長課長の絡み酒に付き合わされた基子さん。酔った勢いで信金の制服をゴミ箱にぶちこんでしまいます。制服が無い基子さんは、生まれて初めてのズル休みをするはめに…。

そこへ馬場ちゃんを追っている刑事さん(片桐はいり)が訪ねてきて、基子さんと言葉を重ねていくことになりますが…。

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一見タオルでも、中に何か包んでいるかも知れない。拳銃か、札束か、一冊の詩集か。

桃

基子さんのところにやってきた刑事さん。もちろん馬場万里子の消息を訪ねてやってきたのですが、なぜか基子さんと並んで桃を食べながら、基子さんの気持ちの核心を突くような会話に発展していきます。

まるで小さい子に諭すような、ちょっと苦手だけど尊敬できる先生とお話ししているような、そんな雰囲気の二人です。

ふとした時、仕事は中身か環境か、という話の流れになって…

刑事 「飛行機のパイロットより、宇宙飛行士のほうが偉いとかそういうこと本気で思ってます?」

基子 「いや、別にあの…」(困り顔)

刑事 「え、じゃなになに?え?信用金庫のOLは何なんですか?お豆腐屋さんより上ですか下ですか?」

基子 「いや…」(言葉に詰まる)

刑事 「それ、つまんないでしょ、ねえ。だってもの凄く面白い人とか、もの凄く尊敬出来る人と一緒にいる仕事が最高でしょ。」

基子 「いるんですか、刑事さんには、そういう人。」

刑事 「私の場合は…犯人?いや面白いんですよこれが。調べれば調べるほど色んな顔が出てきて、ひとつじゃないっていうの?まぁね、これが面白くてこの仕事やってる。」

基子 「馬場ちゃんも…」

刑事 「いや面白い。 …あなたは…面白くないほう?」

基子 「え?」(驚く)

刑事 「私と同じで意外性ないし、(自分を指して)誰が見ても公務員、(基子さんを指して)誰が見ても信用金庫のOL、みたいな。」

中略

刑事 「人は正体が初めから分かっているものには興味を持たない。こう…なんだタオルかって思うだけ。でもね、正体が分かりにくいものには目をこらすでしょ。」

基子 「あぁ…じゃ、私は「なんだ、タオルか」のほうですね。」

刑事 「「なんだ、信用金庫のOLか」みたいな。」

基子 黙ってうなづく。

刑事 「でもですよ、一見タオルでも、中に何か包んでいるかもしれない。拳銃か、札束か、一冊の詩集か。」

基子 「でも、私の場合は、タオルの中にもう1枚タオルが入ってるかんじ…ですね。」

刑事 「人は変われますよ。」

基子さんの魅力は、まだ基子さん自身気が付いていないのかも知れません。刑事さんは馬場ちゃんも面白く感じるのとは別に、基子さんの煮詰まり具合にも面白さと、そして優しさをもって見ているのかも知れないですね。

自分自身にも思うところがあります。例えば「自分はただの専業主婦だから」と自分を卑下したり、仕事をしていないことに負い目のようなものを感じたりするのですが、専業主婦が世界を救うこともあるかもしれない。世界じゃなくても、だれか一人だけでも救うことがあるかも知れないのです。そう信じて毎日を生きています。

正社員だから、パートだから、政治家だから、宇宙飛行士だから、パン屋さんだから。

それが全てではなくて、どれだけ夢中になれて誇りをもって生きていけるか、まわりにそれを感じさせてくれる人はいるか、に目を向けていきたい。それに気付けたら、人は変われるのかも知れません。

あたしは、馬場ちゃんになりたい

夕方、刑事さんが帰る前の一コマです。前の刑事さんとの話が相当心にズシッと来たであろう基子さん。帰り際、こんな風に呼びかけていました。

基子 「刑事さん、あたしも…変われますかね。」

刑事 「なりたいものとか、ないんですか?」

基子 「刑事さんはあるんですか?」

刑事 「そりゃもう、マジシャンの横にいる助手みたいな女の人?(はいりさんマジシャンの助手の回想シーン)ないんですか、やりたいもの。」

基子 「あたしは…馬場ちゃんになりたい。」

刑事 「彼女は犯罪者ですよ。」

基子 「でも、あたしも逃げたい。親から、仕事から、こんな自分から、あたしも逃げたい。」

刑事 「早川さん、人に嫌われてもいいんですよ、矛盾してる自分を許してあげないとダメです。」

基子 「でも、酔っぱらって、制服捨てちゃって、会社ズル休みして、後輩に迷惑かけて、もうだらしない。」

刑事 「いいじゃないですかだらしなくて。ズル休みOKです。きっとあなたも何かあるはずですよ。」

基子 「信金のOLっぽくない、みたいな」

刑事 「そう、もしかしたら、あなたの持っているものはまだこの世にないのかも知れないし。」

基子さんって、なんというか天然記念物みたいな人なんですよ。30過ぎになるまでズル休みしたことない人なんているか?と思うんですけど、実はけっこういるんじゃないでしょうか。

基子さんはきっと、親がいいと言ったことを「いい」、悪いと言ったことを「悪い」とバカ正直に思って生きてきたのでしょう。親がズル休みなんて悪いことだ、と教えられたら悪いことだと信じて疑わない。だから、自分のまだ見えぬ可能性もあるわけないと思っているんですね。

でも、こうやって育つ人多いんじゃないかな、とふと思います。なんていうか…目に見えることでしか子どもを評価できないというか、そんな人が多いような気がします。

学校一日も休まなかったとか、マラソンで完走できたとか、嫌いなものも残さず食べたとか、それ自体は本当にすばらしいことで沢山褒めてあげることだと思います。

ですが、それ以前のことにはまるで無頓着というか、どうして出来たのか、どんな思いで頑張ったのか、そもそもなぜやろうと思ったのか、ということに、自分も含めて思いが及んでいない気がします。

そして、なんでも「やり遂げる」ことに重きを置きすぎて、それこそ「矛盾」が許されない世界を子どもに押しつけてはいないだろうか、と改めて考えさせられました。

矛盾、イレギュラーがあるからこそパッと開ける景色もまたあるのでは?矛盾を抱えてこその人生、人間なのではないでしょうか。

「あなたの持っているものは、まだこの世にないものなのかも知れないし」なんて言われたら、それこそ自分自身にワクワクすると思うんですよね。でも、みんなまだこの世にないものを持って生まれて来たのかも知れません。

ゆかちゃんとゆかちゃんのお母さんと教授。

ゆかちゃんのお母さんは、ゆかちゃんが小さい頃に家を出て行ってしまいます。その時、子どもだったゆかちゃんは

「いいんだよね、お母さんが出てっても、うちは下宿屋だから」

と気持ちを懸命にこらえ、「教授もいつか出ていくんでしょ?」と訪ねます。

教授は、そんなゆかちゃんにある約束をします。その約束とは、

これから先もずっとハピネス三茶にいる。もし約束を破ったら、蝶のブローチをゆかちゃんにあげる

というものでした。

第4話では、教授が京都の大学からスカウトされていることが語られます。迷いに迷った教授は、ひとつの賭に出るのです。

ブローチのことを覚えていたら、京都には行かない。覚えていなかったら京都に行く。

ゆかちゃんにブローチを渡した教授。ゆかちゃんは「こんないいものもらっていいんですか?」と覚えていないようす…と思いきや、ゆかちゃん、ちゃんと約束覚えていたんですね。

教授の約束はもう無効っす。好きなときに出て行っていいデス。ゆか

ゆかちゃんの字が、「こんな字書いてたなぁ~」と思って懐かしかった(笑)当時ちょっと流行った字体でした。なんかにゅきっと出たりひょろひょろしてたり。

教授の部屋に、こっそりブローチとお手紙を置いていったシーンがすごくじんわりと良かったです。「覚えてるんじゃない!」と心底嬉しそうだった教授も忘れられません。

最後のゆかちゃんの語りもとても記憶に残っています。お母さんは、自分(ゆかちゃん)がぷちぷちにハマったように、お父さんや自分にハマっただけなのかもしれない、そして、冷めてしまっただけなのかもしれない、と言っています。

お母さんも、何か面白いことにハマっていたらいいのに。一つのことじゃなくていいから、明日も次の日も、生きていたくなるような、それだけで幸せになれるようなものに、ハマっていたらいいのに。

いいですよね、この台詞。本当ならそのはまりの対象はゆかちゃんだったはずなのに、それだけでも切ないのに、お母さんの幸せをちょっぴりひにくりながらも願っているゆかちゃん。

ゆかちゃんがお母さんの幸せを願えるのは、教授がいてくれたからでしょうね。

第4話は片桐はいりさんの回と言ってもいいくらい、はいりさんが語り、桃を食べ、捕り物の格好をさせられ、ミッシェルの目の知性が無くなり…と大活躍の回でした。

それにしても、はいりさん扮する刑事さんの語尾をいつも上げて発音してるのは演出でしょうか?それがいちいち面白くってたまりませんでした。

あ、そうそう、基子さんの制服は、無事絆さんの手によって装飾が施されておりました。あの制服を裏っ返して後輩たちに見せる基子さんがとても男前でステキでした。

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コメント

  1. あのこ より:

    はじめまして!「パスコ抹茶テリーヌ」がおいしすぎて検索したところ、こちらにたどり着きました!
    一人称が「わし」なことに親近感。
    コンビニスイーツ食べ比べとかも親近感。
    「すいか」好きにも親近感。(私はリアルタイムじゃ見てなかったけど・・・)
    おそらく同学年なのも親近感。
    お住まいの場所もかすかに親近感。

    親近感が並んだ記念にコメントさせていただきました!
    また読みに参ります(^_^)ノ

    • amamura より:

      あのこさま、コメントありがとうございます!
      抹茶テリーヌから『すいか』にたどり着くなんて!
      きっとあの映画もあのドラマもあのスイーツもお好きなんだろうなぁ、と妄想が膨らんで嬉しくなりました。しかも一人称「わし」(笑)嬉しすぎます!!
      わしはダイエットももはや挫折気味でむやみに体重をさらしただけの大馬鹿者ですが、よろしければこれからも遊びに来て下さいね。
      お待ちしております!

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