食べ物の好き嫌いってそんなにダメですか?『美味しんぼ』の岡星さんに学ぶ本当の克服とは

野菜

子どもの頃、ものすごい偏食でした。もう何食べてたんだってくらい、あれもだめこれも嫌い、食べられるものを数えた方が早いくらい、全然ごはんを食べない子どもでした。

思いつく限りではまずピーマンでしょ、椎茸、こんにゃく、ブロッコリー、ナス、玉ねぎにニンジン、なめこ以外のきのこ類、お肉全般、牛乳…。

調味料もソース以外のマヨネーズやケチャップもダメ、パンもあんまり好きじゃないしお米も途中で飽きちゃうし、ほんと何食べてたんだろう。

そんなわしも立派な中年になり、なんと最近では最難関だったピーマンを美味しくいただけるようにまでになったのです!!いまではむしろ好きなほうに昇格したぞピーマン。

好きな物は好き、嫌いな物は嫌い。そして好きになるたったひとつの方法は、とってもシンプルな考え方ということに気が付きました。

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そこまでして嫌いな物を食べないといけませんか?

わしは小さい頃ものすごい偏食だったんですが、なぜかあんまり親から

「好き嫌いしないでなんでも食べなさい」

とか言われた記憶がないんです。ちょっとはあったと思うんだけど、そんなに記憶に残っていない。

以前、実家で母と話しているとき、わしって全然ごはん食べない子どもだったよね、みたいな話をすると、母曰く

「そうだったんだ!ややこしくて全然見てなかったよ~、あんたちっさかったもんね」

だそうで…。うん、放置されていた結果なのね。

だから娘が幼稚園に入って驚いたのが、嫌いな食べ物をなるべくなくしましょうという趣旨のプリントが配られたときなんです。

そのプリントには

嫌いな食べ物も少しずつ稽古して克服しましょう。

卵焼きやハンバーグなどに嫌いな食べ物を混ぜて食べさせましょう。

みたいなことが書いてありまして、わし的には「ほえ~!!」となるくらいビックリしました。

稽古?克服?なんかすごいね、なにかに立ち向かうサンダーバードのような精神のたくましさを必要とさせますね。

そもそもわしの嫌いだったピーマンを想定して話すけど、ピーマン入りの卵焼きってうまいの?ピーマン入ってるハンバーグってハンバーグなの?という疑問が沸いてくる。

むしろそれって卵焼きもハンバーグも嫌いにさせちゃうんじゃないかね?わしゃそんなだまし討ちみたいな食べ物食べたくないなぁ。卵焼きとハンバーグへの冒涜だわ。

なんかさぁ、そこまでして食べささないといけないものなの?って思っちゃったんですよね。

そりゃなんでも食べた方が栄養的にもいいし、親としては食べて欲しい気持ちも分かるけど、でもそれって克服したことになるんかいな?とか思っちゃうわけ、このグータラおばさんは。

親戚の人に玉ねぎ嫌いな人がいて、その子どももやっぱり玉ねぎが嫌い。でもその人は玉ねぎと分からないように料理にいれてるんだって。だからそこんちの子は玉ねぎと分かってないで玉ねぎを食べているんだそうな。

こういう好き嫌いとか子どもが野菜を食べないって話になると、みんなどうにかして食べさせようとしたいんだけど…て感じになるんです。もう食べないと死ぬくらいの深刻さ。

だからなんか混ぜ込んだり味分かんないようにして食べさせるのがいい、とされるんだけど。

でも、わしはなんか違和感があるんですよね。栄養さえ摂れれば…って考えなんだろうけど、だったら他のもんで美味しく食べた方がずっといいって思っちゃう。

嫌いなピーマン嫌々食べるくらいなら、他のものを美味しく食べたいって考えなんですよね、単にピーマンが嫌いって話ですけど(笑)。

しかも、嫌いってけっこう根深いですよ。

徳島のあるお友だちは、徳島名産の椎茸が大嫌いで徳島製粉の金ちゃんヌードルも椎茸が入っているから絶対に食べないし。

元光GENJIのあっくんこと佐藤アツヒロは、これまた椎茸が嫌いで肉まんとかに入ってる椎茸も取り除いて食べるって昔明星かなんかで言ってたし。

嫌いなものってそうなんです、ごまかしてもなんか分かっちゃう。分かったらもうそれ以上食べたくなくなる。

だから、卵焼きだとかハンバーグだとかで食べさせるのはなんか違うって言うか本当の克服になってない気がしますよ。

岡星さんの言葉に山岡さんもわしも「ハッ」とさせられた

玉ねぎ

じゃなにが「本当の克服」かと、そこですよね。その答えはあのグルメ漫画『美味しんぼ』にありました。

あるとき、栗田さんの後輩の人が栗田さんと山岡さんに泣きついてくるのですが、その内容が

婚約者の玉ねぎ嫌いを治す料理を教えて欲しい

ということだったのです。なんでも彼女の父親は熱心な玉ねぎ農家で、あるとき会社の人から彼氏の玉ねぎ嫌いの忠告を受け、驚いて栗田さんに頼みに来たのです。

玉ねぎ嫌いを克服させる料理…山岡さんと栗田さんはいつもの行きつけのお店、岡星の店主にこの難問を打ち明けます。

すると岡星の店主が単純明快な答えを打ち出すのです。

「そんなこと簡単ですよ。山岡さんが本当に美味しいと思う玉ねぎ料理を出せばいいんです」

岡星の店主が言うには、変にごまかしたりこねくりまわしたりせず、シンプルかつストレートに美味しさが伝わる料理がいい、それで克服できなかったらそれは一生食べることは出来ない、という意見でした。

この話を聞いて、山岡さん(とわし)はハッとさせられたのでした。

「そうだよな、変に玉ねぎの個性を消そうとせず、俺たちが美味しいと思う玉ねぎ料理を出せばいいんだ」

そうして山岡さんと栗田さんが用意した料理は、

丸ごと玉ねぎのスープ

玉ねぎとブルーチーズのフライ

シャリアピンステーキ(玉ねぎのソテーが乗っているステーキ)

と、玉ねぎを全面に押し出した料理の数々。

けっきょく婚約者の玉ねぎ嫌いは勘違いで、みんなで美味しくいただきましたチャンチャン♪という回だったと記憶しているのですが、この回はかなり核心をついていたと思います。

ごまかさずシンプルに、美味しいと思う調理法で。それがダメならその食材とはきっとご縁がなかったということなのでしょう。

克服するってことは、その食材の美味しさを知る、分かるようになると言うこと。もっと言うと、好きになるってことなんじゃないでしょうか。

いやぁ、『美味しんぼ』にこんないいこと教わるなんて思ってもみませんでした。

いつもは原作者雁屋哲さんの偏見に充ち満ちた性格のおかげで山岡さんも栗田さんもおかしな感じになってしまいましたが、この回は妙に記憶に残っています。

そういえば岡星さんはちょっと見ないうちに鬱病になってたりしましたが…大丈夫だったのかなぁ。ていうかまだ『美味しんぼ』続いてるの?

わしのピーマン嫌いを克服した料理「ピーマンのおひたし」

というわけで、岡星さんの助言もあってわしは一生ピーマンなんて食べなくても大丈夫だ!と高をくくっていたわけなのですが、なんとほんとについ最近ピーマンを美味しいと感じられるようになりました。

そのきっかけが「ピーマンのおひたし」です。なんとこれは旦那さんが教えてくれたレシピ。

作り方はむちゃくちゃ簡単です。

まずピーマンを千切りにして、それをさっと湯通し。

冷ましてからかつお節とポン酢、お好みでマヨネーズをかけて食べる、というまさにシンプルイズベストな料理。ダイレクトにピーマンの味を感じられますが、あの嫌な青臭さはなくなります。これが美味しい!!

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そうそう、これです。最近毎日のように食卓にあがります。

この器でだいたいピーマン6個分くらい消費できます。前ならひとつ消費するのもアップアップだったのに…。野菜室にいつもピーマンがストックしてある日が来るなんて!!

結婚してから久しくピーマンを食べていなかった旦那さん、

「今までの分を一気に消費してるね~」と嬉しそう。ピーマン好きなんだよね、申し訳なかったです。(笑)

旦那さんがピーマンならこれが一番美味しい、と教えてくれたレシピ。やっぱりその食べ物が好きな人に聞くのが一番。

うちの兄も結婚してからナスが食べられるようになったらしいし(わし以上のナス嫌い)、ほんとなにがきっかけで克服できるか人生は分かりませんよ。

だから、子どものときに食べられなくても大丈夫。わしの舌が繊細すぎたんだと思うのね…。

嫌いと思っていたものが美味しく感じられるって嬉しいこと。だから美味しく感じられるまで気長に待つのもいいんじゃないかとわしは思う。

子どものかぼちゃ嫌いもキャベツ嫌いもそんなに深刻に考えないで、今は美味しく食べてくれたらいいや、と気楽にいようと思います。

プリンにしても蒸しパンにしても何してもかぼちゃ食べないんだよね~、ある意味すごい舌の持ち主。

まぁわしだってピーマンは克服したけどカリフラワーはぜっっったいに食べたくない!!なんであんなまずい食べ物があるのか意味分からない。なんでおならの匂いがするんだ!?

三十路のおばさんでもこんなんだから、ちょっとくらいの好き嫌いは多めに見て欲しいもんですわ…。

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